ワンピース・座頭市・大菩薩峠
4か月ぶりの更新だ。
年々、筆不精になっている。
●8月
ワンピースを、1か月くらいかかって最新刊の100巻まで読んでしまった。どうも、ワンピースなんてものは「仲間って最高だ!」というマイルドヤンキー的な価値観が弥漫していて、自分のような捻くれた人間には受け入れられないのではないかという先入主が邪魔をして読んでいなかったのだけど、とても楽しく読めた。
「暴力」の描き方が結構エグい、というより本質的で、それを倒すのは更に強い暴力しかないんだという、ルールのようなものがちゃんとしている。正義が悪を成敗するんじゃなくて、あくまでこれは海賊同士の喧嘩なんだっていうのを努めて守っているのがよかった。それでも、話が大きくなるにつれてどんどんヒーロー然としてしまうのだけど。
●9月
時代劇をたくさん観た。ワンピースの中に、盲目の剣士藤虎というどう見ても勝新太郎にしか見えないキャラクターが出てきて、それで「座頭市」を観たら止まらなくなってしまった。
「御用金」「幕末太陽伝」「椿三十郎」「大菩薩峠」が特に面白かった。
●10〜11月
小説『大菩薩峠』を読み始め、今日に至る。
市川雷蔵主演の映画版「大菩薩峠」の第一部が信じられないほど面白く、すぐに会社の近くのブックオフでちくま文庫の全巻セットを買い、読み始めてしまった。
1冊あたり400ページくらいあって、20巻もある。
途方もなく長いので、飽きるまで読んで途中で放り出そうと思っていた。が、明らかに中弛みをしたと思ったら次の章は滅法面白くなったりして、なんだかんだ半分くらい読んでしまってから腹を決めた。
今、17巻目。年内にはなんとかしたい。
思うに、何かを観たり読んだりするのに集中している期間というのは、己を虚しゅうしてこれに没頭するのが最高に気持ちいいのである。それでブログを書くのも面倒になったので放っておいた。
だが己を虚しゅうするあまり大菩薩峠を読んでばかりで日を過ごしていると、さすがに書きたいことも出てくるので、また文章にまとめたいと思う。